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マーカーでフレーズファイルに複数のパターンを作る
05'11/20 作 (18'2/11修正)

1、概要

下図のように 1 つのフレーズからパターンを選択できるようになります。

   

前回の7.ドラムフレーズ(パターン)を作るで 1 種類のパターンを作りましたが、 Aメロ、Bメロ、フィルなど複数のパターンを扱いたい場合は、 フレーズファイルごとにパターンを作成しなければなりません。

しかしパターン内にマーカートラックを追加すれば、 1 つのフレーズファイルに複数のパターンを作ることができます。



2、パターンを描く

フレーズに複数のパターンを描きます。 パターンの境界は小節線に合わせましょう。

説明では、フィルパターンを描くため、タム用の 3 つのパーカッショントラックを追加して、 第 2 小節と第 3 小節にパターンを追加し、3 つのパターンとなっています。

   

※ 小節をコピー&ペーストしてから修正すると楽です。



3、マーカートラックの追加

マーカートラックを追加します。 トラックリストの“ヘッダ”で右クリックし、[マーカートラックの追加] です。

   



4、マーカーを描く

マーカートラックで、パターンの開始位置をクリックして、マーカー名を入力します。 説明では「ノーマル_A」、「シンバル_A」、「フィル_A」としました。

   

※あとでマーカーパターンを増やすことを考えて、 「~_A」、「~_01」、「_~風」などを付けておくと良いでしょう。



5、曲でマーカーを選ぶ

曲側のフレーズブロックをクリックすると、作成したマーカーが選べるようになります。

   

※ 曲側でマーカーを設定した後、 パターン側のマーカー名を変更してしまうと、曲側のマーカーは無効になります。 マーカー名を変更した場合は曲側でマーカーを選択し直してください。



追記1、フレーズブロックが長くて次のマーカーを超える場合

上図でフレーズブロックのマーカーを「ノーマル_A」に設定したまま、 フレーズブロックを 2 小節の長さにするとどうなるでしょうか?

この場合「ノーマル_A」と「シンバル_A」を順に再生します。 つまり、隣のマーカー「シンバル_A」を超えて、単純に順に再生します。


※ さらにフレーズモードというのがあり、これを設定することで、 ブロックの長さに対して、マーカーパターンをどのように再生するか設定できます。

詳しくは説明書の [リファレンス]-[フレーズモード]をご参照ください。




追記2、細かいパターンの応用

マーカーは拍数単位でも置けます。 (2 小節ごと、半小節ごと、1/4 小節ごと…など)

マーカートラックの [拍数] を設定すると、区切りを細かくできます。


[使用例]

下図のように、半小節で「頭~」のパターンと「尾~」のパターンを分けて作ります。

   

曲側では半小節ごとにフレーズブロックを置いて、頭と尾の組み合わせで 1 小節のパターンを作ると、組み合わせで多くのパターンを作りだせます。



[使用例2]

上画面の「バラ~」のように、細かいマーカー配置でパターンを作り、 曲側で組み合わせて置けば複雑な構成が作れるでしょう。 ランダムでユニークなトラックを描くこともできます。

   


マーカーを極めることで様々なパターンが描けるでしょう。