ARC'S-TONE メモ ⇒ サクイン   ⇒ ホーム  
開始や長さを調整して簡単にリアルな雰囲気にする
05'11/12 改 (18'2/11修正)

1、概要

ギターストロークやピアノ和音のずれ、管楽器の伸ばし具合などを、トラックの設定で簡単に調整できます。 この設定で少しリアルな雰囲気を出せます。



2、設定する場所

トラックに以下の設定があります。

・[音長比] → 音の長さを比率で調整する
・[開始時間ラグ] → 音の始まりをずらす
・[終了時間ラグ] → 音の終わりをずらす

   

これらで微妙な音のずれや切れ具合を表現できます。



3、具体的にどういう音になるか?

下図の場合
20 tick 前ノリで、音符を 80 % の長さで、40 tick 加えて発音します。

   

全音符(1小節分)ならば以下のようになります。

   

とはいえ「tick とか良くわからない!」
と思います。

なので楽器や用途に応じて、聞きながら感覚で調整してください。少しリアルな雰囲気になるでしょう。

[開始時間ラグ]
・ギターのストローク、和音をずらす(ピアノの指のずれる感じ)
[音長比]
・管楽器の伸び、つま弾き、音の切れ具合
[終了時間ラグ]
・音長比からの微調整



追記1、tick

tick とは長さの単位で、4 分音符で 480 tick、全音符(1 小節の長さ)で 1920 tick を示します。

上図の場合、音長比 80% なので、全音符は 1920 x 0.8 = 1536 tick となります。



追記2、長さが 0 以下の場合

長さが 0 以下の場合でも、1 tick で発音します。

下図の設定で、8 分音符があるとします

   

8 分音符は 240 tick なので、この設定で長さが
0.04 x 240 - 240 = -231 [tick] となります。
ですが、1 tick として発音します。



追記3、同じ音が重なる場合

同じ音が重なる場合、前の音を終わらせ、次の音を発音させます。

下図設定のように前ノリに設定し、100% 以上長い音符にします。

   

仕様からすると、下図のように音が重なるイメージですが

   

同じ音程の音符が重なる場合、次の音の開始位置で前の音を終音させ、次の音符を発音させます。